重要救急搬送、その時に ~マイナ救急の取組み~ 健康保険証廃止によるマイナ保険証への一本化No.13
2024年12月2日に健康保険証の新規発行が廃止され、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行しました。お手元の健康保険証は2025年12月1日までご利用いただけますが、ファイザー健康保険組合では、皆さまが不安に感じることがないよう『マイナ保険証』に関する情報を毎月ご紹介しています。
非常時におけるマイナンバーカードの利用
非常時においてもマイナンバーカードの利用を拡大し、利用者の利便性向上だけでなく、デジタルにより救急隊員、医療施設へも大きく効率を高める取組が進んでいます。マイナンバーカードの非常時における利用シーンをご紹介します。
救急搬送時:救急活動の迅速化・円滑化
マイナンバーカードの健康保険証利用により、救急搬送時の患者本人が受診歴や服用している薬などを説明できない状況でも、救急隊員がマイナンバーカードを読み取って受診歴・診療情報・薬剤情報等の情報を把握できるため、以下のような救急活動の迅速化・円滑化につながります。
- 体調がすぐれない・意識がない等の患者本人がマイナンバーカードの健康保険証を利用することで救急隊員に症状を説明する負担を軽減
- 救急隊員がマイナンバーカードから患者の正確な情報を取得し搬送先の病院を円滑に選定
救急隊がマイナ保険証を活用して情報を把握する取組み(マイナ救急)の実証事業が2022年から始まり、マイナ救急の有用性が確認されました。2025年10月1日には、全国にあるすべての消防本部で全国一斉にマイナ救急が開始される予定です。
【動画】救急搬送時にも!もしもの時に役立つマイナンバーカード(デジタル庁ニュース)
コラム:マイナ救急で一命を取り留めた事例
これまでの実証実験において、マイナ救急により一命を取り留めた事例もあります。
【事例】60代男性が心肺停止
救急隊到着時の状況
勤務先で心肺停止状態。同僚が通報したが、受診歴や薬剤情報などを把握していなかった。
救急隊の活動内容
処置と並行し、マイナ救急で脳梗塞、高血圧、大動脈疾患の受診歴や薬剤情報などを確認し、搬送先に伝達した。
マイナ救急の有用性
傷病者の処置と並行して、受診歴などを搬送先に伝えることで、早期に緊急手術を行うことができ、一命を取り留めることができた。傷病者はその後退院し、社会復帰した。
マイナ保険証の登録をお早めに
マイナ救急を利用するには、マイナンバーカードを所有し、かつマイナ保険証として健康保険証の利用登録が完了している必要があります。傷病者のマイナ保険証がなければマイナ救急は実施ができないため、利用登録がまだの方は、もしものときに備えて利用登録し、暑い日の外出時にもできる限りマイナ保険証を持ち歩いていると安心です。
過去掲載
No.2 マイナ保険証での受診方法
No.3 医療機関での医療DX推進の取り組み
No.4 12月2日に起こること
No.5 保険証廃止までのスケジュール
No.6 資格情報のお知らせとは?確認方法は?
No.8 12月2日以降の保険証廃止について
No.10 春の場面別マイナ保険証の手続き~お子さんの就職など~
No.11 ご注意ください!健康保険証は12月2日から使えなくなります
No.12 夏休みにマイナ保険証を作りに行こう!